- きゃく
- I
きゃく【客】※一※ (名)(1)その人の家や居所に, 招かれたり用があったりしてたずねてくる人。 まろうど。⇔ 主「~を迎える」(2)金を払って, 物品やサービスを求める人。 (ア)物品を買う方の側。 顧客。 (イ)演劇など興行を見にくる人。 観客。 (ウ)乗り物を利用する人。 乗客。 (エ)遊女・芸妓と遊興する人。 遊客。(3)自分と対立する, 自分の外にある存在。
「いずれを主と見, ~と見るか」
(4)旅人。 また, 寄寓する人。「東行西行の~は皆知音(チイン)にあらず/海道記」
(5)闘茶・組香などで, 試みのない茶・香など。(6)月経の異名。※二※ (接尾)助数詞。 客用の道具・器などを数えるのに用いる。「おわん五~」
~が付・く買ってくれる人が決まる。 買い手が付く。~発句(ホツク)に亭主脇(テイシユワキ)連歌で発句を客に作らせ, 亭主は脇句をつけること。 客に花をもたせるためにする。~をする客を招いてもてなす。~を取・る遊女などが売春の相手をつとめる。~を引・く旅館や風俗営業などで, 通りがかりの客に呼びかけて誘う。IIきゃく【格】奈良・平安時代, 律令の不備を補うために臨時に出された詔勅や官符。 また, それらを編纂した書。 「弘仁格」「貞観(ジヨウガン)格」など。IIIきゃく【脚】※一※ (名)「あし{(2)(ウ)}」に同じ。「偏傍冠~」
※二※ (接尾)助数詞。 椅子(イス)などあしのある器具を数えるのに用いる。「椅子一〇~」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.